健康ダイヤルweb

[運営] ドクターフォーラム出版
健康ダイヤルプロジェクト
〒170-0013 東京都豊島区東池袋2-60-2 パークビル4F
TEL:03-3984-2421 FAX:03-3590-4927

食事

過剰なダイエットは禁物

近年、生活習慣に起因する糖尿病、高血圧、脂質異常症、心臓病、脳卒中や一部のがんなどが健康問題として大きな課題となっています。これらの病気の温床となっているのは肥満ですが、これを解消するためには食生活の見直しは不可欠です。

食生活では、カロリーオーバーによる肥満はもちろんですが、食事を抜く欠食、好きなものばかり食べる偏食のような食事の乱れも当然、体に悪影響を及ぼします。

また、最近では若い女性で体重を気にするあまり過剰なダイエットをして痩せ過ぎの人も問題となっているので、カロリーを気にするだけでなく、栄養面も考えた適正な食事を心がけることが重要です。

中高年は基礎代謝が低下

様々な生活習慣病がありますが、これらを引き起こす最大の原因は肥満です。現在、中高年の約半数が太りぎみだといわれています。これは、人間の生命活動を支える必要最小限のエネルギーである「基礎代謝」が歳とともに低下することも関係しています。

基礎代謝量は中高年では20歳のときと比べて10~20%低下するといわれていますので、若いときと同じ食生活ではエネルギーを使い切れず、当然余った分は脂肪になってしまいます。

だからといって、極端なダイエットは禁物です。高い目標設定をしたばかりに、長続きしない、すぐに挫折をしてしまう、反動で食べ過ぎてしまうという人も少なくありません。「食べるか食べないか」といった二者択一的な考えの減量法は得策ではありません。無理のない内容で長続きするダイエットに切り替えるようにしましょう。

1日80kcal減らしてみる

スポーツなどの習慣があり体力維持をしない限り基礎代謝の低下を止めることはできません。運動する機会が少なく、肥満ぎみの人は、毎日少しずつ食べる量を減らすことからスタートしてみてはいかがでしょうか。

まずは「1日80kcal」分の食事を減らしてみましょう。80kcalといえば、目安としてご飯が茶碗で約1/3杯、ウインナー約1本半、どら焼き約1/3個、ビールがコップ約1杯とわずかな量です。この位の量を1日の食事で減らすだけであれば、無理なく続けられるダイエットです。日々の生活の中で食事のエネルギー計算をその都度しながら食べるのは難しいものです。おおよその80kcalの目安量を覚えて、毎日の食事の際に役立てましょう。

<80kcalの食事分量目安>
(主食) (肉・魚介) (果物) (嗜好品)
ご飯茶碗 1/3杯 ロースハム 3枚半 りんご 1/2個 カステラ 1/2切
餅 1/3切 ウィンナー 1本半 バナナ 1本 チョコレート 5切
そば 1/3玉 マグロ 刺身4切 いちご 大10粒 ショートケーキ 1/4個
うどん 1/3玉 いわし 1/2切 キウイ 1個半 どら焼き 1/3個
食パン 1/2枚 ホタテ貝柱 2個 みかん 2個 ビール コップ1杯
Dr.池田義雄 健康長寿のための肥満・糖尿病セルフコントロール 健康ダイヤルとは 無料プレゼント 主な生活習慣病 予防・改善 リンク集