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心の柔軟性が重要に

制約のある生活は続く

 新型コロウイルスが出現して以来、私たちは制約のある不自由な生活を強いられることになりましたが、これから先も引き続き、感染予防対策をベースにした新しい生活様式の実践が求められることになります。さらに、今後もコロナ前の日常生活を完全な形で取り戻すことはできない可能性があり、その影響による心理的落ち込みやストレスは計り知れないものとなります。
 思い通りの生活が遅れずに、ストレス過多の状態に長期間さらされてしまうと、不安やうつ、不眠、感情のコンロトールが困難になるなどのメンタル面での不調が現れたり、人によってはお酒やタバコの量が増えるなど、健康習慣とは真逆の行動を取ってしまう場合があります。
 そこで、これから先も様々な制約があることが当たり前となるポストコロナ時代を見据えて身に付けたいのが「レジリエンス」です。


レジリエンスを高める

 レジリエンスは、「回復力」、「復元力」、「弾力性」などと訳され、逆境や困難に直面しても跳ね返して元の状態に戻る力のことを指します。ゴムボールが圧力を加えられて凹んでも反発して跳ね返す、竹の木が強風にあおられてもその柔軟性で元に戻るといったイメージを持たれると良いでしょう。
 よく、「ストレス耐性がある・ない」、「心が折れにくい・折れやすい」といわれますが、これらの表現はレジリエンスとは同じ意味ではありません。レジリエンスの持つ強さとは、一度は逆境や困難を受け止めて、心理的に落ち込みがするものの、その後、自ら回復して立ち直る「しなやかさ」にあるのです。
 このレジリエンスは、本来、誰にでも備わっているものですが、その人の考え方や感じるストレスの強弱、生活習慣の違いで差が生じてしまいます。しかし、近年の研究では、レジリエンスはいわば「心の筋肉」のように、心構えや行動により後天的に鍛えられることが分かっています。レジリエンスを高める方法には様々なものがありますが、アメリカ心理学会が提唱する次の10の方法を参考に、できることから実践してみましょう。
【①大切な人との繋がりを育む】
 家族や友人と良い関係を築きましょう。
【②危機は乗り越えられると考える】
 危機を耐えがたい問題とせず、必ず克服できると考えましょう。
【③変えられない状況を受け入れる】
 変化は人生の一部だということを受け入れましょう。
【④現実的なゴールを立てて動く】
 小さな目標でも良いので、現実的な目標を立て、それに向かって少しずつでも動き出しましょう。
【⑤不利な状況でも決断し行動する】
 問題が過ぎ去るのを待つのではなく、自分自身で決断して行動を起こしましょう。
【⑥自己発見のチャンスを探す】
 困難に直面してもがいた後には、何らかの学びや成長があるものです。
【⑦自分をポジティブに見る】
 問題をクリアする経験を積み、自分の問題解決力に自信を持ちましょう。
【⑧物事を広い視野で捉える】
 直面している困難も、長い目、広い視野で捉えるようにしましょう。
【⑨希望的な見通しを維持する】
 恐れや心配事ばかり考えるのではなく、良いことを期待し、望むものを思い描きましょう。
【⑩自分を大切にする】
 定期的な運動やリラックスできることをして心と体をケアしましょう。
 ポストコロナを健康的に過ごすためには、起こった変化に柔軟に対応していくことが重要になります。レジリエンスを高め、その「しなやかさ」で混沌とした時代を乗り越えていきましょう。


Dr.池田義雄 健康長寿のための肥満・糖尿病セルフコントロール 健康ダイヤルとは 無料プレゼント 主な生活習慣病 予防・改善 リンク集