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外出自粛による悪影響

高齢者のフレイル化

 今般のコロナ禍で、これまでの生活と大きく変わったこととしてまず挙げられるのが外出の自粛です。
 感染流行時や緊急事態宣言下での外出自粛は、運動不足や体力の低下、ストレスの蓄積、生活習慣病の発症・悪化といった健康二次被害を引き起こす大きな要因となりました。
 特に、高齢者が人との接触を避けて、長期にわたり外出を自粛することで引き起こされる健康二次被害は重大で、筋量・筋力の減少による転倒や骨折、そして、そのことが原因で寝たきりとなるリスクが高まってしまいます。ある研究によると、健康な高齢者が2週間家の中であまり動かない生活が続いてしまうと、脚の筋肉量が3.7%減少したという報告もあります。一般的に、中年期以降は筋肉は1年間に1%ずつ減っていくとされていますので、高齢者ではたった2週間の活動量の減少が、約3.7年分の老化を招いてしまうということを示しています。さらに、外出自粛によって地域社会や人との交流が途絶えがちになると、認知機能の低下にも拍車がかかってしまいます。
 このように、新型コロナウイルスへの感染を恐れるあまり、高齢者が家に閉じこもる生活が続いてしまうと、あっという間にフレイル(心身の虚弱)が進んだり、認知症を発症するリスクがより一層高まってしまうのです。


テレワークで増える座位時間

 現役世代では、感染予防対策をきっかけにしてテレワークによる働き方が定着しました。パソコンと向き合って仕事をして、気づいたら1日中座りっぱなしだったという人も多いことでしょう。
 当然、座っている時間が長ければ身体活動量は減り、健康に様々な悪影響を及ぼします。座位時間と死亡リスクを調査した研究によると、1日の中で座位時間が4時間未満の人と比べて、座位時間が11時間以上の人は総死亡リスクが1.4倍に高まるという結果も出ています。
 では、なぜ座りすぎが健康へ悪影響を及ぼすのでしょうか。立ったり歩いたりしているときは、体の筋肉の中で約7割を占め、全身の血流のポンプ役にもなる脚の筋肉がよく働きます。このとき、筋肉の細胞内では血液中から糖や中性脂肪が取り込まれエネルギーとして消費される「代謝」が盛んに行われています。しかし、座りすぎの状態が続くと、この代謝機能は低下し、糖や中性脂肪が血液中に増えてしまいます。それが積み重なり長期化すれば、肥満や糖尿病、心疾患、脳梗塞などあらゆる病気の引き金になると考えられています。


Dr.池田義雄 健康長寿のための肥満・糖尿病セルフコントロール 健康ダイヤルとは 無料プレゼント 主な生活習慣病 予防・改善 リンク集