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骨粗しょう症

骨の生活習慣病

骨粗しょう症は、骨の中身が鬆(す)が入ったようにスカスカになってしまう病気で、日本の骨粗しょう症患者は約1000万人と推定されています。高齢化社会を迎えて、今まで生活習慣病といわれている糖尿病、高血圧、脂質異常症などの疾患に加えて、骨折の原因となる骨粗しょう症が注目されるようになりました。

骨粗しょう症というとお年寄りの病気と思われる方も多いと思いますが、骨の健康は若い頃から現在までの生活の積み重ねで決まりますので、あらゆる年代で骨を丈夫にする生活を心がけることが必要です。

この点で骨粗しょう症は骨の生活習慣病ともいわれています。偏った食事や運動不足は骨密度を低下させる要因となります。できるだけ早い時期からよりよい生活習慣を取り入れ、骨粗しょう症を予防することが大切です。

女性に多い病気

歳を重ねることにより、どんな方でも骨密度は減ってきます。しかし、みんなが同じように減っていくものではありません。減りやすい体質や生活習慣が関係していますので個人差があります。

まず、骨粗しょう症は閉経後の女性に多くみられる病気です。これは女性ホルモンであるエストロゲンの減少が大きく関わっています。エストロゲンには、骨の減少を予防し、腸からのカルシウムの吸収を促進する働きがあります。加齢とともにエストロゲンが減少すると骨を維持する力が弱くなり骨粗しょう症を招くことになるのです。

一般的には、女性の骨密度は20代でピークを迎え、年齢とともに低下していく傾向にあります。骨粗しょう症患者の大多数が女性といわれていますので、特に女性は注意が必要な病気といえます。

予防のポイント

多くの病気と同様に骨粗しょう症も若いうちからの予防・管理が大切です。骨粗しょう症予防の基本は食事と運動に尽きます。女性では10~20代にかけての成長期に骨量が増えますので、子どもの頃からカルシウムの豊富な食事を摂りましょう。なお、たんぱく質や塩分を摂り過ぎると、せっかく吸収したカルシウムが尿中に出てしまいますので注意しましょう。無理なダイエットや喫煙なども骨粗しょう症の危険因子となります。

運動としてはウォーキングやジョギングがよいでしょう。適度な運動をして骨に負荷を与えることは、骨をいつまでも強く保つことに役立ちます。

特別なことをしなくても、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段の上り下りをする、適度に太陽光を浴びながら散歩を楽しむといったことでも十分に効果があります。

Dr.池田義雄 健康長寿のための肥満・糖尿病セルフコントロール 健康ダイヤルとは 無料プレゼント 主な生活習慣病 予防・改善 リンク集